土壌汚染対策に巨額の費用がかかるために、所有者が土地を塩漬けにしてしまう「ブラウンフィールド」問題が深刻化する可能性があるとの報告書を環境省がまとめた。ブラウンフィールド化した土地への対策費は、約4・2兆円に上るとの試算もしており、早急に対策に乗り出す必要があるといえそうだ。
報告書の主な内容は次の通り。
■土地を塩漬け
ブラウンフィールドとは「土壌汚染の存在、あるいはその懸念から、本来、その土地が有する潜在的な価値よりも著しく低い用途あるいは未利用となった土地」のこと。諸外国ではすでにブラウンフィールド問題が深刻化している。わが国でも今後、社会経済情勢によって深刻化する可能性があり、取り組みの必要性が求められている。土壌環境センター会員企業を対象としたアンケートなどで、土地所有者などが売却や再開発計画を意図しても土壌汚染対策費用がネックとなって断念する事例が報告され、問題がすでに顕在化し始めていることが判明した。
■潜在的な規模
ブラウンフィールドの潜在的規模を試算すると、土地の利用用途別土壌汚染発生確率から推定される土壌汚染面積は、約11・3万ヘクタール(資産規模約43・1兆円)。これらの土壌汚染対策費は約16・9兆円と試算される。土壌汚染対策費が土地価格の3割を超えると土地売却が困難になり、土壌汚染地の約4分の1がブラウンフィールド化すると仮定すると、ブラウンフィールドとなる土地の面積は約2・8万ヘクタールになり、その土壌汚染対策費は約4・2兆円と推定される。
■地方が深刻に
ブラウンフィールドは、土地の資産価値に占める対策費の割合が高くなるほど発生しやすい。このため、大都市より地方都市の方がより深刻な問題となる可能性がある。土壌汚染対策の費用は対策方法によっても異なるが、封じ込めなどの方法よりも掘削除去が選択されることが一般的であり、対策費用も多額なものとなっている。
■健康に影響も
ブラウンフィールドが発生し、土壌汚染が放置されることにより、人の健康への影響が懸念される。さらに、周辺への地域コミュニティーにも影響し地域の活気や魅力が失われる。街づくりでは再開発が阻害され、土地の有効活用が図られず、都市周辺部の農地や緑地へ開発圧力を生じることとなる。アメリカでは、ブラウンフィールド発生の問題や影響を認識し、再開発に対する支援が行われている。
■対応の必要性
現時点で顕在化するまでには至ってなくても、今後ブラウンフィールド化する可能性のある汚染地は相当数存在し、それらの土地の資産規模は相当の価値を有している。今後、環境問題としてだけでなく、社会経済的問題としても認識し、幅広い取り組みが求められる。
FujiSankei Business iより引用
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200705140021a.nwc
都心部よりも地方の方が土地汚染が深刻ということは非常に残念です。
草木が生い茂る土地も汚染された土地があるとその土地の汚染物質は雨水などに溶け込んでどんどん拡大していきます。
また、川に流れ込んで下流の土地を汚したり。
原因の汚染物質は自然界では分解されないため、その土地一カ所だけの問題ではなく、その周りの土地を汚染する可能性が十分にありますから。
費用がかさみ、問題も単純ではないけれど、早急に対処して頂きたいです。
海洋深層水マハロ専門店e-shopmahalo店長のニュースと日記